
プラスティック・メモリーズ -Heartfelt Thanks- 紹介感想
※この記事は所要5分程度であらすじ、全体の感想・ネタバレ感想を語る紹介感想記事です。ネタバレを回避したい方はネタバレのバナー前までお読みいただき、作品を読破した後に続きをご覧いただければ幸いです。
アニメ本編の裏側や他キャラの掘り下げの5話で構成されています。どれも涙せずにいられないお話です。ぜひアニメとともに読んで欲しいです。
ネタバレ感想
5話とも泣きました。神ですか?
まずギフティアを販売するショールームへ残り時間の少ないアイラを連れていく事に戸惑うツカサ。ショールームで働くギフティアを回収しにいきますが、彼が憧れていたのはショールームでの一生ではなく、一般家庭へ購入されるという憧れでした。そこに現れる少年やスタッフとの別れ……最初から泣かせてくるとかエンジン全開でしょ。なにこれですよ!
次はザックとミチル組の回収劇。山奥に捨てられたギフティアを回収しに行きますが、少女漫画で得た知識全開の恋愛脳なミチルに翻弄されつつも最後の想い出を作っていく……
このお話はギフティアに育てられたミチルにとって恩返しのようなシナリオでした。自腹切って服を買ってあげたりとかおせっかいを焼いてしまうトコとかが安心して読めました。
3話はシェリーとヤスタカ組の厄介な案件。この2人はベテランなので厄介な案件が回ってくることが多く、ヤスタカがただ遊び歩いているだけではないというシナリオ。シティーハンターを思い出すような痛快で刺激も多く目立つ内容ですが、一番私好みのシナリオでした。特にヤスタカの軽いけど実際はすごい事を飄々とこなしていくスタイルには共感というか、お手本にしたい(しちゃだめだが)かっこよさでした。
コンスタンスとカヅキのお話。回収を通じてカヅキの過去と今のターミナルサービスのこだわりが語られていきます。
「結局、私にとって……今のやり方が、救いになってるんだよな。自己満足と言われようが……。私自身が、救われてるんだ……」
アニメではターミナルサービスの天敵として登場する伍堂部長ですが、実はいい人で従業員も含めて会社の事を考えている素晴らしい人物だと知れたのが一番の収穫でした。
所有者の心のケアと回収の両方をやると精神的にも肉体的にも厳しく、アイラのようなギフティアを2度と出さない為の配慮からという理由も頷けますし、経営も考える必要もある。難しい問題だと思いました。
またこの件で、ヤスタカはやっぱりすごい奴だと理解出来るので少しくらい遊んでても許せますね。
最後はアイラの初めて出来た友達チェルシーとのストーリー。チェルシーはギフティアでその回収担当がアイラになるという悪夢のような内容なのですが、知っている人に最後見送ってもらいたいというチェルシーの想いを知るとアイラは希望通り最後までやり遂げますが、所有者に恨まれてしまいます。そこで自分が幸せになってはいけない、自分が想い出を作ってはいけないと考えるようになりますが、最終的には新しいギフティアとともに過ごす家族と和解し、ツカサの想いを受け入れる事にするのだった。時系列的にはツカサが告白した後の補完になっている為、アイラの考え方の変化を深く知る事が出来た。
総括としてはライトノベルという扱いで良いのかってくらい泣いてしまいました。
もう一度本編が見たくなってくる素晴らしい作品でした。